お釈迦さまの誕生を祝う行事として全国的に行われている花祭りとは一風変わった行事となっています。
お釈迦さまの誕生日は4月8日。以前は1か月遅れの5月8日に、子どもたちが小学校へ登校する前の朝6時から行われていましたが、現在は祝日である5月4日に実施されています。
この祭りで重要な意味を持つ「花」を、子どもたちは何日も前から野山で摘み、籠いっぱいに集めておきます。前日5月3日より、ふもとの熊野神社に集まった子どもたちは、中央にお釈迦さまの誕生仏を納める花御堂(はなみどう)にたくさんの花や木の芽で飾り付けをしたり、甘茶づくりなどをします。
祭り当日は、朝7時になると花火を合図に、山腹にある米山薬師までの参道を、子どもたちは花をまきながら列をなして進み、花御堂を静かにかつぎあげます。それを見守る大人たちは、子どもたちの後ろに続きます。