西武秩父線横瀬駅と国道299号線との間に位置する第9番札所、明智寺。境内には六角の観音堂があり、その中に本尊の如意輪観音が安置されている。観音堂の裏手にある3つの板状の石碑は、地元で産出される緑泥片岩で作られている。1191年に明智禅師によって開創したと伝えられている。本尊は恵心僧都作とされる如意輪観音。安産・子育ての観世音菩薩として知られ、1月と8月の16の縁日には、女性の参詣客で賑わいを見せる。また、その昔に兵衛という少年が、盲の母親と観音堂にこもって読経したところ、明け方に母親の目が開いたことから、眼病治癒にもご利益があるといわれる。