第5番札所の語歌堂は、第4番札所の金昌寺から約1km南下したところにある。徒歩でも15分位で行けるほどの距離なので、散策をしながらゆっくりと訪れたい。小さな山門と砂利の敷かれた境内で「長興寺」とも呼ばれる。
長興寺の壇徒であった本間孫八が、准胝観音を安置するために建立したお堂。本尊は准胝観音。准胝観音を本尊とするのは、西国・坂東・秩父の日本百番観音霊場の中でも、西国札所11番の上醍醐寺とここだけだ。語歌堂の名は、詩歌を究めようと精進中の孫八が、ある日観音堂を訪れた旅僧と夜を徹して和歌を語り合ったところ、明け方近くになって和歌の奥義を体得したことによるとされる。納経は250mほど離れた長興寺で行われている。